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池谷理香子

『サムシング』<全4巻>/池谷理香子 ネタバレあらすじと感想

更新日:

『サムシング』<全4巻>/池谷理香子 あらすじと感想です。

 

 

ネタバレにご注意ください。

 

あらすじ

主人公・鈴は大学生。

友達の京子の彼氏・夏目を好きになってしまう。

 

 

関係を持つが、京子となかなか別れない夏目・・・

やきもきする中、鈴の母が自殺未遂。

渋澤(京子・夏目と共通の友人)が支えてくれて、絆を深める。

 

単身赴任中の父は母につらく当たり、鈴自身もそんな家族にイライラし、

家庭内がうまくいかない。

 

 

 

そんなこんなですれ違い、

夏目は京子と付き合い続けることを選ぶ。

 

 

夏目に未練タラタラな鈴だったが、

一人暮らしを始めたり、前を向いて生きる。

 

 

そして、以前よりも仲を深めていた渋澤と付き合うことになる。

 

 

 

一方、京子はモデル事務所に所属してプロを目指すことに。

痩せるために食事制限したり、忙しかったりする日々が続き、

夏目とは距離が生まれる。

 

 

のちに京子は夏目が以前鈴と浮気していたことを見抜き、

渋澤と一夜の過ちを犯し、

夏目とは別れ、

大学やめてフランスに行って帰ってこないというかなり激しいキャラに変貌しました。

 

 

 

渋澤は鈴と夏目が関係を持っていたことに激怒し、そのままアメリカ旅行へ旅立つ。

2人の関係もギクシャク。

 

 

さらには母親ともケンカして溝を深める鈴。

 

 

結局渋澤とは別れ、夏目から告白されるも断る。

 

 

大学卒業から4年後、

サークルの先輩と後輩の結婚式に出かける鈴。

 

 

道中で先を行く渋澤と夏目に声をかけるところで、物語が終わる。

 

感想

 

大学生あるある

 

大学生活が事細かに描かれていて、

なんだか懐かしくなりました。

 

 

中高生と違って「学校」のしばりが無いので、

恋愛の仕方も全然違う。

 

 

時間がありすぎるので、余計なことまで考えてしまったり、もめたり・・・

 

 

こっちが別れてこっちがくっついたり。

 

そんなことが色々あっても卒業後は意外と何のわだかまりもなく知人として付き合えたりですね。

 

 

なんともリアルなストーリーでした。

 

 

 

 

 

結末:鈴は本当に幸せなのか

1回目に読んだときは、

「誰とも結ばれなかった」ということで

いわゆる少女漫画の王道的なハッピーエンドでは無いため、

 

 

いくら鈴ちゃんが自分で「幸せかもしれない」と思っていても、

こっちとしてはえ〜〜!?なんで〜!?

 

 

と納得できない気持ちでいっぱいになりました。

 

 

 

しかしその後冷静に考えてみると、

やっぱり鈴はそこそこ幸せなのかもしれない・・・

と思い直すようになりました。

 

 

 

まず、終盤にかけて

「夏目とくっついてハッピーエンドなのではないか」

と予想する読者は多かったはず。

 

 

私もそう思っていたし、期待もしていました。

 

 

でも、考えてみればコイツだめだよね。

 

 

京子と付き合っていながら、鈴と浮気してしまう。

 

若いし、はずみの1回ならまあわかるんですが、

浮気後も平然と京子と付き合い続けている様子を見て、

ちょっとこの男だめだなと・・・

 

 

なぜ鈴は夏目をフったのか?ですが、

渋澤と別れ、

家族(母)とのゴタゴタを抱える中、

誰かに寄りかかるのではなく

とにかく「精神的に自立したい」という気持ちが勝ったのではないかと思います。

 

 

もちろん、夏目への恋心が消えていたことが第一の理由でしょうが。

 

 

あと、渋澤。

途中まではともかく、

アメリカから帰ってきてからの風貌も態度も、自分的にはとにかく無理で、

 

是非とも別れてほしいと思っていたので、

この点は期待通りで良かったです。

 

 

 

最終的になぜ幸せなのか?ですが、

やはり母親との関係がなんとか折り合いついたことが大きいでしょう。

 

 

久しぶりに母の手を握り、

「マンションに遊びにおいでよ」と誘った。

かつては「大嫌い」とまで言ってしまった母に

そんな風に接することができた自分にとても喜んでいるようでした。

 

 

この母娘は、いっしょに暮らしていたら衝突してしまってうまくいかないので、

一人暮らしを続けた鈴の選択は大正解でした。

 

 

一定の距離を保てばうまくいく、というのはよくある話だと思います。

 

 

男は取っ替えられても、母は取っ替えられないので、

母との関係が修復されたのは鈴にとって大きかったのでしょう。

 

 

 

あと、友達をつくることが苦手だった鈴にとって、

青田さんとさっちゃんの存在も地味に重要だったのでは無いでしょうか。

 

 

唯一の友達だった京子とは、関係修復不能になってしまいましたし。

 

 

後輩のさっちゃんは怪我をしたとき家で色々お世話してくれたり、

鈴がひどいことを言ってしまっても何も気にせず付き合い続けてくれたり。

 

最後には二人の結婚式にまで呼ばれるくらいまで、

信頼関係を築けたわけです。

 

 

家族がうまくいき、親しい友達もいて、

昔大恋愛した男2人に自分から声をかけることができた。

 

 

うん。

けっこう幸せだと思います!

 

 

まとめ

 

それにしても、モヤモヤする終わり方だと

ついつい何度も読み返してしまいます。

 

 

池谷先生の作品にはそういうタイプのものが多い気がします。

 

 

読むたびに印象が変わることもありますし。

 

FUTAGOや

シックスハーフ、

連載中のハコイリのムスメも

とても面白いので読んでみてください。

 

-池谷理香子

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