『モーメント 永遠の一瞬』/槇村さとる 51話 (ココハナ3月号) あらすじ・感想です。
ネタバレ注意。
ざっくりあらすじ
雪のほうはエカテリーナともう少しうまくやりたい気持ちがあるものの、
エカテリーナはやはり聞く耳を持たず、雪に対してツンツンし続けています。
一方、オリガは「雪がエカテリーナのことを悪く言っていた」という風なウソを
エカテリーナに吹き込みます。
裏でそれを聞いていた雪は、ますます人間不信に陥ってブルー・・・。
しかし本番当日、久しぶりにダイヤに会い、
相談することで完全に気分が晴れます。
今まであった色々なことを思い出しつつ、ポジティブな気分でフリーに臨んだ雪は、
トリプルアクセルを決めて高得点を叩き出します。
その後登場したエカテリーナは、雪を意識して力み過ぎている様子・・・
ジャンプで転倒してしまいます。
次回。
感想
雪とエカテリーナですが、
どう考えても同室ってキツいですよね。
この二人でなくたって、同じ競技のライバル同士というのはやりづらくて仕方ない気がします。
しかもお年頃の女の子同士で。
前号の感想でも述べましたが、
エカテリーナが指摘した通り、一見すると雪のほうが子供っぽく見えるのですが、
このところの態度を見ていると、雪のほうが成熟しているように感じます。
それは、家庭で色々な事情を抱えていたり、エカテリーナやオリガに嫌がらせのようなことをされたり、親友が自殺するなど辛い思いを散々しながらも、
力強く支えてくれる友人や先生がいて、だんだん自分自身の芯も強くなってきたという、
豊かな人生経験のおかげではないでしょうか。
エカテリーナは、ずば抜けた才能を持っている代わりに、
そのような人生経験が足りていないのかもしれません。
もちろん、エカテリーナ自身のせいではないですが。
誰にエカテリーナが救えるのかというと、それも難しい問題です。
今回の転倒でもしかしたら怪我をしたかもしれないので、
今後の展開でエカテリーナの心境に何か変化が出るかもしれません。
雪とエカテリーナは、ライバルだからベタベタする必要はないし、
むしろお互いに対抗心を持っているのは良いことなのかもしれないのですが、
もうちょっと…なんとかならないものか…
雪としては、和解(?)のためにできることはやった(言った)と思うので、
これからは気にせず練習に取り組むことですね。
同室だから「気にせず」ってのもなかなか無理な話ですけど、、
しかし、「メンタル」ってこうやって鍛えられていくのかもしれない。
10巻出てます。