『乙女椿は笑わない』/高梨みつば 4話 (ココハナ3月号) あらすじ・感想です。
この漫画、すごい好き。
おもしろい。
ネタバレ注意。
ざっくりあらすじ
父が倒れて入院し、仕事を休んで付き添うことにした椿。
家で荷物を準備していると、父が妻の写真を今でも大事に保管してあることがわかりました。
斗真はそんな椿を気遣い、差し入れを色々と持ってきますが、
椿はなかなか受け入れることができません。
でも、母の写真を大事にとっていた父のためにも、会わせてあげたほうがいいのかもしれない・・・。
そう思った椿は、斗真に「まず本当のことを話してほしい」とお願いします。
判明したのは、
・百合子(椿の母)は大企業の一人娘
・無理やり政略結婚させられそうになったときに逃げ出し、佐助(椿の父)に出会って結婚・出産
・椿が3歳になったとき、実家関係者に見つかる
・椿の存在が知れれば、必ず「跡取り」として一緒に連行されるため、百合子は椿と佐助を置いて自分だけ実家に帰ることにした
・斗真は百合子の養子
ということ。
後日、佐助が入院する病院に百合子を招き、会わせることになりました。
20年以上ぶりの再会に、二人は感激して手を取り合います。
そして斗真にお礼を言う椿。
次回。
感想
いや〜、強い女の子は大好きです。
椿パンチ最高でした。
今回は何より、椿母&父の再会のところで泣きました。
初めて出会った後、頑なに病院に行きたがらない百合子の様子から、
(だったら子供はどうやって産んだんだというツッコミはさておき・・・)
佐助は「百合子が何かしらただならぬ事情を抱えている」ということには気づいていただろうし、
百合子が突然姿を消したとき、もちろん驚いてショックだっただろうけど、
心のどこかで覚悟していたのかもしれない・・・
全部想像ですが。
何も知らされずに妻が子供おいてどっか行って帰ってこなくなったら、
憎むのが普通だし、
百合子も会うまで不安だったと思うのですが、
「百合ちゃん?」
と穏やかな笑顔で百合子を迎え入れるおやっさんの包容力に涙腺崩壊でした。
あとは、椿に会ったときの
百合子の「こんばんは・・・」という言葉のチョイスが絶妙だと思いました。
ここで「椿・・!」とか「久しぶり・・・」とか言われたら
ハァ?
ってなる気がするんですよね。椿の立場だったら。
血の繋がった親子ではあるけれど、ものすごく遠い存在というか・・・。
他人同士よりもよっぽど溝が深いというか。
なので、あいさつ程度が無難にはなりますよね・・・
さて、次号はお休みになります。
5月号(3月発売)からは「新展開」とありますが、
もしかしたらもうお父さんは亡くなった後とかなんでしょうかね。
さみしいけど・・・
一体椿の生活はどうなるのか。
文房具屋で働く椿はもう見られないのか。
続きものすごく気になります。
楽しみにしてます!
1巻は3/25発売予定です。
高梨みつば先生の前作「スミカスミレ」は全11巻発売中です。

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