『モーメント 永遠の一瞬』/槇村さとる 53話 (ココハナ5月号) ネタバレあらすじ・感想です。
ざっくりあらすじ
前回、階段の上からオリガに突き落とされたエカテリーナを助けた雪。
そこへオリガの母であるグラチョワがやってきます。
オリガは持っていた刃物でグラチョワを刺してしまったものの、幸い軽傷で済みました。
その後エカテリーナは寮を去り、雪も東日本選手権出場のために日本へ帰ります。
最後によっちゃんとむっちゃんが登場。雪やダイヤの話をしたところで終わり。
感想
「母に愛されていない」と悩むオリガに対し、
お小遣いあげるから
とか言っちゃうダメ母・グラチョワ・・・。
指導者としては最高だけど、母としては全然ダメ。
しかし人には色々な面があるので、仕方のないことでしょう。
雪もそれをちゃんとわかっているところが大人だなあと思いました。
雪は「自分にとってのその人はどんな存在か?」ということだけを大事にしていて、
●グラチョワ…「オリガの母」としては失格だけど、自分のスケートに情熱を捧げ、いつも大事にしてくれた人
●エカテリーナ…嫉妬され、意地悪なことを散々言われたけど、小さな頃からのスターであり、自分のことをライバルとして認めてくれた人
●オリガ…実は自分のことを妬んでいて、言ってもないことをエカテリーナに吹き込まれて嫌な思いもしたけど、ロシアに来て以来一番親身になって相談を聞いてくれたり励ましてくれたりした人
という風に。
人には悪い部分があって当たり前。
でも自分にとっては大切な人たちなんだから、それでいいや、と思えるようになったのでしょう。
ママとの関係については、家族である故に複雑であり、なかなかすっきりと解決はしないでしょうけど。
でも、グラチョワとかむっちゃんの母に比べたら、雪のママなんてずいぶんマシですよねえ。
それにママが壊れていったのはパパの浮気の件が大きいので、ママは悪くないと思う。
雪がママと和解する日は来るんでしょうか?
ちょこちょこ描かれるソチオリンピックの様子にママの姿がないのが心配です。
「大切な人の死」についてはクリスティーナで描かれているし、ママが死ぬなんて展開は是非ともやめていただきたいです。。
そして今回雪が帰国するわけですが、「バンクーバーまで3年半」と息込んでいるものの、実際出場するのはそのさらに4年後のソチなんですよねえ。
またこれからケガか何かの大きな困難が訪れることは明確なわけで・・・
読むのが辛そう。
一体どうなるんでしょう。
10巻出てます。
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