『女の子の食卓』など、食べ物系ほっこり漫画が好きなので、『銀のスプーン』1・2巻が無料だったときに読んでみました。
そしたらもうおもしろくておいしそうで、全巻買ってしまいました!
17巻というと少女漫画ではかなり長いのですが、無駄なところが全然なかったです。
もっともっと読んでいたかったくらい。
以下がっつりネタバレ含みますので、読んでいない方はご注意ください。
とにかくごはんがおいしそう!
今まで読んできた料理漫画の中で、一番おいしそうだと感じました。
キャラの絵も好きだし、料理の絵も好き・・・つまり小沢真理先生の絵がすごく好きです!
こういう優しい〜絵が染みる。
もうなんか生活に疲れてるんで、癒されたいんです。(個人的な話)
この漫画を見て実際に作ってみた料理もいっぱいあります。
例えば、
・塩麹
ヨーグルトメーカーで作りました。作中にあるように生姜焼き用豚肉を漬け込んで焼いたり、きゅうり漬けたりして大活躍しています。
どれもものすごくおいしい。
・奏がオーディション前日にリクエストしたミルフィーユカツ
とんかつ用より火が通りやすいし、やわらかい。とろーりチーズ最高。
などなど。
もちろんただ料理の絵が上手いのではなくて、いい感じのストーリーに絡んでいるから余計においしそうに見えるし、作ってみたくなるのです。
真也さんが幸せになってくれて本当に良かった。
作中のどのキャラも、ストーリーの中でそれぞれ成長を遂げましたが、生活が最も劇的に変化したのは真也さん(律の生みの母)じゃないでしょうか。
ルカは終盤にはかなりナマイキになっていましたが、母の変化に対応するしか生きる術がなくて、早く大人にならざるを得なかったのだと思います。
てっちゃんの件については、真也さん、ルカ、てっちゃん自身も、みんながものすごく辛かったわけですが、
冷静に考えるとこうです。↓
・真也、まともな昼の仕事に就く
・収入が少なくいいかげんな男と付き合う。しかし、おかげで物事をポジティブに考えらるようになって、それまで避けていた早川家に行けるようになった。
・収入が少なくいいかげんな男と別れる
・早川母には心を救われ、その後育児相談もできる仲になる
・同じ職場の、誠実でルカにも優しい男と晴れて結婚!
見事にてっちゃんを踏み台にして幸せを掴み取った真也さんです。
しかしてっちゃんは紛れもなく最低男なので、踏み台にはもってこいです。
てっちゃんもすごく優しくて、夜の相性もよほど良かったみたいですが、もし結婚していたら・・・一家が幸せになれるのか甚だ疑問です。
どうやらお笑いの才能はなかったようですしね。
「好き」だけでは生活はできません。
ルカはてっちゃんとの別れで深く傷ついて、作中ずっとひきずってたくらいですが、大人になったらきっとわかります。
「あんな最低男とママが結婚しなくて良かった」と。
そして、てっちゃんが結婚して生まれた子供にマヤと名付けたのはドン引きでした。
特別てっちゃんが嫌いというわけじゃないんですが、悪口ばかりになってしまいました、すみません。
とにかく、幼少期に一家心中でひとりこの世に残された真也さんが、最終的に穏やかな生活を手に入れられて良かったです。
夕子について
私も斎木と同じく、イメチェン前の夕子の方が好みでした。
かつぶしオタク夕子はすごく好きだったんですが
専門行ってからの、あのヒラッヒラの服や脚出しファッションがどうにも似合ってなくて、痛々しく感じたのは私だけでしょうか。
なんであんな、ちょっとやりすぎな服ばかりだったんだろう。
ああいうのが似合うのは、超美人設定の深雪くらいなのでは。
同じ20代でも、子供の頃アイドル志望だった奏のほうが、よっぽど落ち着いた服着てました。(就職決まった後ルカを訪ねていった時)
なので律と付き合っているときはちょっとモヤモヤしていたんですが、別れた後、「でもやっぱり律の相手は夕子しかいない!」という気持ちはありました。
付き合っているときはたまたまお互い間が悪かったですよね。
それに、夕子からしたら、「なんで律が自分のことを好きなのか?」がわからなくて、辛かったと思う。
律は夕子の「つらいときでもおいしいものを食べたら元気になれる」という言葉がずっと心の支えになっていたのですが、そんなことは夕子が知る由もないわけで。
もうちょっと自分の気持ちを言ってほしいよね、律。
律も主人公として大好きなのですが、私は調のほうがタイプです。(なんの話)
まとめ:書きたいことが多すぎてまとめられない。
いろいろなストーリーが詰まってて、なかなかまとまりません。
でも、「この作品に出会えて良かった」と心から思っています。
もう何回も読み返しました。
感想書ききれないのですが・・・銀のスプーンファンの方、ぜひコメントくださいね。語り合いたいです!