『ハコイリのムスメ』37話のあらすじ・感想です。
展開はそこそこ予想通りでしたが、驚いたのは、なんと次回で最終回ということ。
とても寂しいです…。
ネタバレ含みますのでご注意ください。
あらすじ
約束通り、東京タワーでデートする紀之と珠子。
ホテルに泊まり、そして迎えた朝、珠子は紀之に別れを告げます。
ざっくり言うと、園田家を継がない紀之と付き合い続けるのは、双方の家的に不可能だという理由です。
そして一人で帰省した珠子は、おじいちゃんに話をすることに。
「紀之さんには他にやりたいことができたから、園田家を継がない。結婚もしない」と、正直に言います。
予想通り、おじいちゃんは「津川家を潰す」というような主旨のことを言い出しました。
珠子は
「津川家に何かすれば自分は家を出て二度と帰らない。津川家を守ってくれるならずっと家にいる」
と、おじいちゃんに2つの選択肢を提示したところで、次回へ続く。
感想
「家を継いでくれない人と付き合い続けること」は珠子にとって荷が重すぎるので、珠子から別れを切り出すのは必然だったかと思います。
・結婚し、紀之が園田家に入る
→珠子的にハッピー!紀之はやりたくない仕事に就かなければいけないので、ハッピーじゃない
・結婚はせず、紀之はやりたい仕事をやって、付き合い続ける
→紀之的にハッピー!珠子は自分の家族のことを喜ばせることができず、ハッピーじゃない
という、2人ともがハッピーになれる選択肢がない状況でした。家のお金のゴタゴタから始まった関係ですので、若い2人でどうこうできる問題でもありません。
最後のじいさんへの2択には、珠子の強さと人の良さがあらわれていました。
そもそも珠子は「東京の大学に行かせてもらいさえすれば、そのあとは必ず家に帰ってくる!」というような旨のことを言っていたので、
津川家うんぬんの条件を付けるのはフェアじゃないのですが、じいさんの人間性に問題がある(というか時代錯誤)のでそこは仕方ないかと。
いくら大切に育てようが、孫だろうが、自分の思い通りに生きてくれるはずもないのに・・・
さて、次で最終回となります。まず思いついたのが
・こっそり聞いてるクマちゃんと珠子母が珠子に加勢する
または
・「そして〜〜年後」に飛ぶ
です。
これまでの池谷先生の作品を数多く読んできた私のただの感覚なのですが、池谷先生は「2人くっついてハッピーエンド!」みたいな単純な終わり方が好きではないように思います。
しかしクッキーで連載してきた作品は、何とかくっつけてハッピーエンドにしてくださっています。(ターゲットの読者層が若いからでしょうか?)
したがって、珠子と紀之は再び結ばれて終わるのでは、と予想しています。
楽しみに待ちましょう!
12巻出てます。