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『こっちにおいでよ。』/Maria <全7巻> 明日美は誰のことが好きだったのか。 あらすじと感想・考察

更新日:

 

『こっちにおいでよ。』/Maria <全7巻>のあらすじと感想です。

 

 

ネタバレ注意!

 

 

あらすじ

主人公・明日美は、幼い頃見知らぬ男性に見せられた行為が原因で男性恐怖症。

しかし、困ったことにモテモテなので色々と苦労しがち。

 

男でも唯一大丈夫なのは幼馴染の潤だけ。

潤は芸能活動で忙しいのであまり会えないが、心の支えとなっていた。

 

 

また、同じく幼馴染で大親友の真尋にもいつも助けられながら大学生活を送っていた。

 

ある日、大学でモデルの都築芳彩に出会う。

失恋して落ち込んでいる姿を見て慰めてあげたりと、男なのになぜか自然に接することができた。

 

 

男性恐怖症である明日美に気を遣って、絶対に体に触れないようにする潤や、

男と接触させないようガードする真尋と違い、

芳彩は明日美に「周りが過保護だから成長できないんだ」と鋭く指摘する。

 

 

明日美はそんな言葉にショックを受けながらも納得し、「強くなりたい」と思うようになり、

同時に芳彩に心を開いていく。

 

 

チャラ男の芳彩と親しくなることを心配する真尋。

 

しかし明日美は芳彩とどんどん親密になっていきます。

 

同時に潤との距離も近くなっていくのですが、

潤に触られると、フラッシュバックで息がしにくくなる。

芳彩には無理やりキスされてもフラッシュバックは起こらない。

 

 

この辺から歯車が狂っていくというか・・

「潤くんとしたいから、都築くんに治してもらう」!?というぶっ飛んだ理屈で、

明日美は芳彩にキスをお願いしたりします。

 

 

で、その流れでやっちゃいます

 

 

自分は芳彩に恋心があるかもしれないと認めかけたところに

「きっと潤くんともできるよ」と芳彩から言われ、

明日美は傷つきます。しかし明日美は、頭では自分が潤のことが好きだと思っているので、混乱。。

 

 

で、二人が事後にベッドで転がっているところに父親帰宅。

 

 

激怒の父親(当たり前)は、芳彩に「親御さんを呼びなさい」と命令。

 

 

それでやってきた「親御さん」とやらが、

なんとお父さんの元妻・・・!つまり明日美の母親。(明日美の家は現在父子家庭)

 

さらには「芳彩がずっと片思いしてた相手」がその女性ということで、

もうグッチャグチャ

 

 

なぜかものすごい冷静な明日美の母以外、全員が混乱に陥る。(そりゃそうだ)

 

その直後、潤が明日美に告白。

 

 

芳彩との行為を隠して、潤と付き合うことに決めます。

 

 

しかし、「潤が好きだ」という気持ちとは裏腹に、やっぱり潤との行為にどうしても苦痛を感じてしまう・・・

痛いし、出血もある。

 

 

後日、芸能関係のパーティーで

酔っ払った明日美父から「明日美と芳彩」の行為を聞いた潤は、憔悴。

で、一室で真尋と潤がやっちゃってるとこを明日美が目撃・・・!

ドロドロ展開・・・・

 

 

ずっと自分を支えてくれた二人に裏切られたことに明日美、精神崩壊・・・

事情を知った芳彩がフォロー。家に連れ帰り、慰める。

 

 

 

芳彩は明日美にプロポーズ。

真尋と潤を部屋に呼び、明日美は二人に別れを告げる。

 

 

そっからなんだかんだあって神社に住み込みで働くことになった明日美。(唐突)

 

 

潤が明日美をかばってファンに刺され、病院にお見舞いに通う明日美。

潤は「明日美を手放すよ」と告げる。

 

 

放心状態の明日美・・・

 

やっぱり潤が一番大事だったことに気づき、最終的に明日美と潤は結ばれます。

 

 

ちなみに真尋は明日美へ恋愛感情があり、明日美が潤や芳彩と寝たことで頭がぐちゃぐちゃになり、

潤を無理やり襲った?ということで、二人は明日美を裏切ったわけではありませんでした。

 

 

感想

Maria先生の絵は好みが分かれるタイプだと思います。

 

私もクッキー本誌で初めて見たときはちょっと嫌かな?と思ったのですが、

その絵に合ったドロドロの人間劇が好きです。

 

 

結局、明日美の気持ちは誰にあったのか?

芳彩に恋心があったことは間違い無いとは思いますが。

 

「想いを自覚する前に行為に至ってしまったこと」

「潤の告白が遅すぎたこと」

そして何より

「芳彩の義母が明日美の母だったこと」

 

明日美を混乱させるには十分すぎる要素の数々。

 

 

でも誰が一番気の毒かって、やっぱり明日美のお父さんだと思うんですよね。

 

 

明日美と芳彩に言った父の言葉。

わからないよ!…お父さんの 今の気持ち さっきの…気持ち

明日美には一生わからないよ…!

『こっちにおいでよ。』/Maria 3巻 (2013年出版)電子版P141より引用

 

このセリフが、

 

赤ちゃんの明日美がハイハイして笑っているところ、

七五三、

中学生の頃、

そして使用済みコンドームの袋

の絵とともに書かれているのです。

 

 

ここを読むと、

お父さんがどれだけ明日美を大事に育ててきて、どれだけショックだったかが伝わってきてもう可哀想で仕方なくなります。

 

 

「都築くんだけはやめてくれ」と言う父の言葉は痛いほどわかります。

 

 

私の解釈としては、最後、明日美が潤と結ばれたのは、潤を選んだというよりも

お父さんを選んだという風に解釈しています。

 

 

ずっと愛情を注いで育ててくれた大切なお父さんを裏切ることなど、明日美にはできません。

 

倫理的な意味だけでなく、家族という大きな心の支え無しで「芳彩だけが味方」という状況では生きていけない人間だと思うんですよね。

そういう強い人じゃない。

 

「自分の欲望のためなら一人になっても平気だぜ」タイプの実母とは対照的だな、と感じました。

 

 

明日美の優しさと、母親の冷たさも対照的。

 

 

しかし潤くんの、なんか不安定さ?が、見てるこっちはあまり安心できないというか、芳彩の方が頼りがいありそうには見えましたけどね。

 

 

じゃあ芳彩の気持ちはどうなんだ

芳彩の明日美への気持ちは、まあ恋ではないでしょう。

「守ってあげたい」という思いは確実にあっただろうし、愛情もあったと思うんですけども・・・

 

 

なぜか、親の子供への愛情に見えました。

 

別に結婚に恋愛が必要なわけでもないので、親子愛でもいいのかもしれないけど、まだ恋愛対象として明日美母へ未練タラタラだったのは一目瞭然でした。

 

だから、明日美は正しい選択をしたんじゃないかな。

 

明日美の母が芳彩の好きな人であり義母であるという設定がなければくっついたでしょうが、

「好きな人に似ている」という理由で芳彩は明日美に絡んできたわけですからね〜。

難しいですね。

 

 

真尋に幸せになってほしい(泣)

真尋がもう可哀想で可哀想で・・・ただの「同性愛」で結論づけられないというか、

 

明日美の過去に対してものすごく責任を感じていて・・・

しかも「ごめん」「忘れて」と言って去っていく潔さ。

 

でも、やっぱり明日美と離れることでしか、解決はできなかったと思います。

 

 

明日美は潤くんと結ばれ、お父さんは再婚し、幸せになったので、真尋にもどんな形でもいいから幸せを掴んで欲しいなと思います。

 

 

芳彩は強そうなので、なんだかんだ生きていけそうだからあまり心配にはなりません笑

 

電子書籍

 

まとめ

 

Maria先生お得意のドロドロがてんこ盛りとなっている作品です。

ちょっと含みのある終わり方なんですけども、

一応きれいに物語が片付いているとは思います。

 

 

ぜひ。


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